「弱くても勝てます」なんてドラマがありましたが、今回はホントに弱いチームでも勝てる(かもしれない)少年野球の新ルールを考えました。
少年野球って同じ地区内のチーム格差が大きいんです。
だいたいどの市町村にも1つか2つ強豪チームがあって、一方で同好会みたいな弱小チームも存在します。
それらが同じリーグで戦います。
本当はお遊び程度に野球を楽しみたいようなチームでも、協会とか連盟とかに加盟しているせいで強制的にリーグ戦に参加させられます。
強豪チームvs弱小チームの試合では、アウトが取れずに1イニングで1時間くらいかかることがあります。これは見ていて本当にかわいそうです。
公式戦でなければ「1イニングで5点取ったらチェンジ」という救済ルール(通称:5点ルール)があります。
でも、これは当然リードされているほうにも適用されるので、結局5点差以上を1イニングで取り返せないという事態になります。
さらに少年野球って、大量リードしていても平気で盗塁やスクイズかましてくるんですよね。
これにはビックリしました。
実にえげつない。
指導者の人間性が疑われます。
さて、このように「弱いチーム」に優しくない現在の少年野球の現場に一石を投じる画期的な新ルール。
それは、
マッチプレールール
ゴルフのマッチプレー方式を野球に適用させてしまおうというものです。(ゴルフのマッチプレーが如何なるものかはゴルフのルールを調べていただきたい)基本ルール
- 1イニングごとに得点で勝敗を決める
- 全9イニングでの勝敗の差で試合の勝敗を決める
というのが基本ルール。
イニング数は少年野球なら高学年は7回制、低学年は5回制になるかと思います。
それではスコアを例に見てみましょう。
1回終了時点です。1回は 1-0 でAチームが「勝ち」となります。
ゴルフのマッチプレーっぽく「Aの1UP」とでもいっておきます。
2回が終了しました。
2回は 1-2 でBチームの勝ちで、トータル1勝1敗となりました。
ゴルフなら「EVEN」の状態です。
5回まで終わりました。
3回は引き分け、4回と5回はBチームの勝ちですので、3勝1敗(1分)でBチームが2勝リードしています。
ゴルフなら「Bの2UP」です。
試合終了、さあ結果はどうなったでしょうか?
- Aの勝ち:1回・7回・8回
- Bの勝ち:2回・4回・5回・9回
となり、4勝3敗(2分)でBチームの勝利(Bの1UP)となります。
ここで「合計得点」に注目してください。
13-12 で通常なら Aチーム の勝利ですよね。
しかしマッチプレールールだと勝利したのは Bチーム です。
このように、総得点数と勝敗の逆転現象が起こるのがマッチプレールールの醍醐味です。
マッチプレーでの勝敗に総得点は意味をなしません。
延長戦
規定の回数で勝敗が決しないときは延長戦を行います。延長戦は先に「1UP」したほうが勝ちとなるサドンデス方式です。ここは通常のルールと同じですね。
コールド
残りイニングで逆転が不可能となった時点でコールド成立です。得点差は関係ありません。
例えば、
6回終了時点でAチームの4UPです。
残り3イニングを全てBチームが勝ったとしても逆転不可能なので、この時点でコールド成立となりAチームの勝利が確定します。
さらに上のスコアの場合、7回が引き分けでもコールドが成立します。
このように引き分けでも試合の勝敗が決まるイニングをゴルフっぽく「ドーミーイニング」と呼ぶことにします。
上のスコアのように後攻のチームがリードしている展開で、ドーミーイニングでの先攻チームが無得点だった場合、その時点で後攻チームの勝利が確定します。
試合時間短縮にも効果あり
このルールなら、相手より1点多く取ればそのイニングが「勝ち」となるので、弱いチームでも試合に勝つチャンスがあります。勝てないまでも、まあまあいい試合にはなりそうですね。
なにせ1イニングに対する集中力が違います。
大量点差でモチベーションが下がることがありません。
グダグダのズブズブでない真剣勝負を見せてくれるに違いないことでしょう。
さらに試合時間の短縮にも効果が期待できます。
後攻チームが先攻チームより1点多く取った時点でイニングが終了になるので、表の攻撃が0点なら裏の攻撃は1点取っただけでチェンジです。
ここに前述の5点ルールを加えれば、さらに試合時間短縮につながるでしょう。
万一、延長戦に突入したら「タイブレーク」の併用も効果的です。
これから夏に向けて、試合の数も多くなってきます。
子どもたちはもちろん、審判のおっさんたちの熱中症対策のためにも、マッチプレールールを採用してみませんか?
おまけ:もしも、あの試合がマッチプレーだったら…
➊ 1985年4月17日 阪神vs巨人(甲子園球場)
この試合、巨人先発の槇原が バース・掛布・岡田 の阪神最強クリーンナップに3者連続ホームラン、いわゆる「バックスクリーン3連発」を被弾。阪神がリーグ優勝を果たしたこの年の象徴として語られる伝説の試合です。
阪神リードで9回表が終了したため裏の攻撃はありませんでしたが、マッチプレーなら8回終了時点でイーブン。
9回表に巨人が2点取ったため、阪神は9回裏に2点以上取らないと負けるという試合になってしまいます。
それ以前に7回裏の阪神の攻撃では、バースの3ランでチェンジとなってしまいます。
もしこの試合がマッチプレーだったら、伝説の「バックスクリーン3連発」は生まれなかったかもしれません。
➋ 2003年5月31日 巨人vs阪神(東京ドーム)
「バックスクリーン3連発」が85年の阪神優勝を象徴する試合なら、03年の阪神優勝を象徴する(と個人的に思っている)試合がこれ。2点ビハインドの9回に阪神が一挙11得点して逆転勝ちしました。
この回、ノーアウト1・2塁のチャンスに阪神・赤星のバントは最悪の小フライ。
追い上げムードに水をさすと思いきや、この後まさかの事態が!
詳しくは「フルジャンプエラー」で検索してみましょう。
1イニングに何点取ろうが「1勝は1勝」になる典型的な例。
大量点差でもマッチプレーならまだイーブンで、このあと延長戦に突入します。
仮に巨人が延長戦を制した場合、阪神は総得点で最大7点上回りながら敗戦するという逆転現象に。
レフトスタンドの阪神ファンにとってもまさに天国から地獄となります。
➌ 1992年8月16日 明徳義塾高校vs星稜高校(甲子園球場)
第74回全国高等学校野球選手権大会2回戦。北陸の怪童・ゴジラこと松井秀喜(当時3年生)を擁する優勝候補の星稜に対し、明徳義塾の馬淵監督がとった作戦はなんと「松井秀喜・全打席敬遠」でした。
松井との勝負を避け続ける明徳ナインに対し、野次や罵声はたまた「帰れコール」までが浴びせられ、スタンドからメガホンやゴミが投げ込まれるという高校野球史上前代未聞の事態となりました。
これが有名な「松井秀喜5打席連続敬遠事件」です。
松井の敬遠騒ぎを除けば非常に締まった好試合。
マッチプレーなら、星稜は9回裏の明徳の攻撃を0点に抑えれば延長戦に持ち込めます。
もし松井に6打席目が回った場合、はたして明徳バッテリーは勝負をしたのか。
それとも、あの空気の中でもまだ「敬遠策」を貫けたのか。
いずれにしても明徳にとって苦しい戦いとなったに違いありません。
おわり
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